高天神城跡へ行く
今日は高天神城跡へ出かけた。遠州制覇を賭けて武田と徳川が攻防を繰り広げた城である。といっても、自分がその存在を認識したのは、6月に掛川城内の「戦国の館・掛川」の展示を見た時なんだけど。それと同時に、高天神城初めいくつかのポイントを巡る「掛川市南部周遊バス」の運行も知る。6月でいったん終了したバス運行が、この9月8日から再開(11月25日までの土・日、ただし10月6日と7日は運休)されたこともあり、久々の城跡探訪という感じで、まずは新幹線に乗って掛川に向かった。
周遊バスは1日3回運行、掛川駅南口から朝9時30分の第1便で出発。大東温泉シートピアやサンサンファーム(観光農園)、徳川方の拠点である横須賀城跡を巡って、11時に目的地である高天神城の北側にある搦手門入口に着く。バスを降りたのはワタシ一人であった。次のバスが来る1時25分まで見学する予定で、搦手門を上り始める。
道そのものは高天神社の参道として広い石段に整備されてはいるが、結構急な上りなので、例によって息を切らしてしまうのだった。標高は132mということだから、ざっくりいって300mの岐阜城、200mの安土城よりも低いのだが、やっぱり山城に上るのって結構根性が要る。ひとまず上りきると城の中央部に当たる場所に出る。そこから東側の本丸、西側の高天神社、馬場平(展望台)と回る。来る前は、大きくて複雑な形の山城かと思っていたが、歩いてみると意外とこじんまりした感じ。およそ2時間で主要な曲輪(くるわ)等を見て回った。全体的な印象がやや物足りなかったのは、石垣らしきものが残っていないせいか。
城とは関係ないけど、搦手門の道にはハンミョウがたくさんいた。ごくごく小さーい甲虫だけど、赤や青のカラフルな模様の付いたとても綺麗な昆虫である。人の動く気配を感じると、すぐに数メートル先に飛んでいってしまう。都会暮らしをしている人間には、こういう虫は物珍しくてたまらない。
で、やっぱりこんな場所に来る人ってあんまりいない。気候が暑かったこともあるとはいえ、自分の他には、やはり単独行動の男性を二人、それと家族連れ一組を見たのみ。散策後は予定通り1時25分のバスに乗る(入れ替わりに若い男女ペアが下車)。駅まで戻った後は、掛川城の敷地内にあるお茶室で一服してから、帰途に着いた。
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