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2007年8月23日 (木)

バブルは繰り返す

今回の金融危機の本質は、サブプライムローンや証券化ではなく、古典的なバブルの生成と崩壊だ、というのは小幡績・慶応義塾大学准教授。本日付日経新聞「経済教室」からメモ。

現実に起きているのは、急速な円高及びその裏にある円借り(円キャリー)取引の収縮である。そして、円キャリー取引の収縮とは、世界のリスクマネーの収縮の一例であり、本質は、リスクマネーの収縮によるバブル崩壊なのである。

高度に発達した金融技術とは、リスクをリスクでなくすシステムだ。リスク資産をプールして、リスクを定量化し、それを分散して小口で売る証券化も、実体経済のリスクは不変だが、投資家のリスクは低減する仕組みである。

金融技術が発達して、金融商品価格が合理的と考えられると、投資リスクは低く認識され、大規模なレバレッジをきかせても安全な気がしてくる。こうしたリスクテークの連鎖でリスクは低下したと認識され、リスクマネーは膨張する。リスクテークバブルである。

そして、合理的であれ非合理的であれ、一定規模の投資家がリスクが高いと認識を変えた瞬間、このバブルは崩壊する。

・・・結局のところ17世紀オランダのチューリップ投機の昔から、バブルの本質は変わってないってことらしい。その生成と崩壊の論理は心理的な色が濃い。自分の掴んでいるのがトランプのババではないと思っているうちは良いが、これはやっぱりババなのだと思ってしまったらもう要らない、ってことになる。赤信号みんなで渡れば恐くない、けれどそれでも恐いと思ってしまったらもう終わり、である。

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