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2007年6月29日 (金)

「美しい国」は後回しだ

本日付日経新聞の市況面コラム「大機小機」(国民の悲鳴と参議院選挙)からメモ。コラム氏はまず、小泉前総理の、歳出削減が限界に達すると増税の議論が出てくる、という趣旨の発言を紹介して、以下のように続ける。

わが国の現状は、もう増税の方がいいというところまで歳出削減が進んでいるのだろうか。いまだ政治家の金の使い方への不信感、談合や効果のない事業への補助金等、税金無駄遣いの例は枚挙にいとまがない。

一方で、国民の間からは、うめき声、悲鳴も出始めている。医療費の自己負担引き上げ、生活保護老齢加算や母子加算の削減への反発、小児科医・産婦人科医の不足と過酷な勤務状況の実態等、マスコミが報道する国民の声は、歳出削減が決して楽なものではないことを物語っている。

政治家の金の使い方が変わるのを待っていたのでは、悲鳴が命の問題になりかねない。わが国経済は順調に拡大しつつある。成長を通じての格差解消、財政再建は間違ってはいないが、同時に所得再分配政策が必要である。安定的な財源を確保し安心できる社会保障を確保することこそが政治家の仕事だ。「歳出削減の具体的なメニュー」と「負担増(財源)」の選択肢を国民の前に提示し、国民に問わない参議院選挙に、いったいなんの意味があるのだろうか。

・・・本当に、何の意味があるのだろう?
日本経済の復活を唱える向きもあるけれど、「美しい国」やら「憲法改正」やら、抽象的なお題目あるいはコンセンサス形成に時間がかかる大テーマに取り組む、そんな余裕は国民の多くにはまだ無いのだよ、安倍ちゃん。まあ、もう年金問題で憲法どころじゃないだろうけど、とにかく生活向上に直結する制度改革を地道に進めてくれよな。

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