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2007年6月10日 (日)

「3びきのくま」展

えっ、「3びきのくま」展って今やってるのか。
ネットで発見した時は驚いた。なぜ驚いたかっていうのを順番に書くと、まず「ゴルディロックス」経済という言葉の意味(理想的な経済状態)を知った時に、その言葉が「(ゴルディロックスと)3匹の熊」という民話に由来することも知り、それなら自分も小さい頃絵本で読んだ話だな、と思い出しながら少しネットで調べていたら、その絵本(トルストイ作、バスネツォフ絵、福音館書店)について、あのジブリ美術館が企画展示を行うという話を見たもんだから驚いた、のであった。
先月から始まった企画展は一年間、来年5月まで行われる予定だ。

ということで昨日行って参りました、三鷹の森ジブリ美術館。ここって入館日時が予約制なので、土日に行く場合、かなり前に入場券を買わないといけない。正直ジブリにはあんまり興味が無いので、ここに入ってみるなんてことは夢にも思わなかった。中年男が一人で来るような場所でも無いし。(苦笑)

自分の入場時間は午後4時。閉館が午後6時なので、一日のうち最終回の入場。それでも家族連れや若いカップルなどで結構賑わっている。差し当たり自分はジブリ関係の常設展示は流して、企画展の「3びきのくま」をじっくり見た。まあじっくりと言うほど展示物が多い訳ではなかったが。

メインは熊の家である丸太小屋内部の再現。部屋には大きなテーブルとイスが置かれ、テーブルの上には熊一家のそれぞれの食器。大きいの、中くらいの、小さいの、というやつだ。それから熊たちのでっかいヌイグルミも置いてある。後はストーリーと解説などの展示。

口承民話「3匹の熊」は最初にイギリスで作品化された後、いくつか文章化された物語が作られていて、会場には別バージョンの絵本も数点展示されていたが、熊の絵はリアルすぎたりマンガチックすぎたりという具合で、やはりバスネツォフの熊の絵の印象が際立って強い。展示の解説にも、バスネツォフの絵は、大きくて怖い熊、暗くて深い森、ロシア人の生活様式を映した熊の家を描くことなどにより、トルストイのお話に現実感をもたらしている、とある。以下はバスネツォフについての展示紹介文。

ユーリー・バスネツォフ
(1900~1973)
ロシア中東部ヴャートカ市(現キーロフ市)生まれ

ロシアの口承文芸をもとにした動物絵本や昔話絵本の挿絵を数多く手がけた画家。
バスネツォフの描く絵には、物の質感と色の質感、となりあう色同士が放つ力強い調和が感じられ、新鮮な驚きを覚えます。これは、生まれ故郷の民芸品ヴャートカ人形の素朴で楽しげな色彩に心躍らせた子供時代の感覚を大人になっても失わずに持ち続け、その美しさに魅せられた時の気持ちを挿絵の世界に描いているからなのでしょう。
文化
の西欧化や近代化の影響を受けずに、伝統的な民衆芸術を、独自の作風に作り上げたことは彼の大きな特徴といえます。

P1020058_1 やはり絵本は絵の力が大きい。当たり前っちゃ当たり前だが。ていうかバスネツォフの絵は、絵本の挿絵というレベルを大きく超えて、アートの香りすら漂うわけで。とりあえずポストカードを数枚買って帰りました。 

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